いよいよ手術

診断結果がでたのは11月
結果は粉瘤(アテローム)だった。
皮膚の下に袋状のものができて、
そこに角質(垢)や皮脂がたまって大きくなったらしい。
大きさは6センチくらいとのこと。
珍しい病気ではないらしい。
実は前の年に、自分の
背中に出来たできものが痛くて
皮膚科で診てもらったら粉瘤だった。
ズキズキして炎症していたが
もらった抗生物質を飲んだらおさまって
いまはなんともない。
でも袋はあるからなにかが、引き金となって
また炎症をおこすかもしれない。
娘の粉瘤は痛みはないけれど
大きくなっていくものだった。
炎症をおこすまえに手術しておくほうがいい。
炎症を起こし、ひどくなると破裂するそうだ
破裂した場合は細菌が体内にばらまかれるので
しばらくは
手術はできなくなりますよといわれた。
手術の日が決まった。12月になった。
日帰り手術で
年内にきれいになるらしい。
良かった!
手術が決まるといろんな同意書
にサインしなければならない。
まだ未成年なので親が全てやらなくては
ならない。
娘は手術に向けて
血液検査をすることになった。
ようやく手術までこぎつけた。
大きい粉瘤なので
横に切開して取り除くという
傷あともだんだん目立たなくなりますよ
とのドクターの話だった。
女の子だから例え足だとしても
傷は目立たないほうがいい。
形成外科にきて良かったと実感した。
12月手術の日
娘ははじめての手術でものすごく
緊張していた。手術着に着替えて
バイタルを測ったら
微熱はあるし、血圧も低かった。
たぶん緊張が身体にでたんだと思う。
なるべく、面白いことを言って緊張を
やわらげた。
名前を呼ばれると、
顔面蒼白で手術室に向かっていった。
母は無事に終わることだけを祈った。
待ってる時間は長く感じるものです。
約、40分後に手術室からでてきた。
ホッとした顔をしていた。
先生が腫瘍を見ますか?といったので
見せてもつらった。
小さな瓶の なかにふにゃふにゃになった
腫瘍が入っていた。
中の皮脂を取り除いたから、小さくなりました。といっていた。
小さくなった腫瘍をみて思った。
こいつが悪さをしていたのね!
腫瘍は病理検査に出して、良性か悪性か
検査するという
娘は
長年くっついていた腫瘍とお別れできて
治ればミニスカートもはけると聞いて
すごく安心したみたい。
帰りは麻酔も切れて
少し痛いと言っていたけど
車だからあまり歩かずにすんだ。
抜糸は来週!
これが終われば完治です。